ただ、なんとなく

俳優さん声優さんや映画、舞台、本などを気ままに

『ちかえもん』が終わってしまった。

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時は元禄16年(1703年)、戦国の世から100年。元禄文化は陰りを見せ、経済は右肩下がり。現代にも通じる格差広がる世の中で、戯作者・近松は大衆が何を求めているのかを見失い、堂島新地の「天満屋」に引きこもっていた。客入りが落ち込む芝居小屋の座長・竹本義太夫からは「世間が沸き立つ戯作を書け」と脅され、妻には逃げられ、同居する母の小言にも悩まされ、何を書いても面白いと思えず、筆を折りかけていた。為政者・綱吉は生類憐みの令に続き“親孝行”を表彰。赤穂浪士事件は忠義貫く美談と世間はもてはやした。「何が忠義や、なんで命落とす! あほや! お上が親孝行を表彰するのも気に入らん。お上に押し付けられるもんやない!」そう周囲もはばからず言い放つ男・万吉と近松は出会う。万吉は代金が払えずに女将に敬遠されながらも天満屋に居座り、板場では見事な包丁さばき、お銚子運びに宴会に大活躍で、遊女たちの人気者。その一方、竹本義太夫近松にたいし「当たり興業が出せなければ、あんたは首や!」と言い放つ。

落ち込む近松は万吉を相手にする気力も出ないが、彼に勝手に相棒にされて、万吉が惚れた遊女・お初と夫婦になりたいと相談される始末。近松が適当に下すアドバイスを本気にし、大騒動を巻き起こす中、万吉は失恋をするが、お初には笑顔が戻る。かくして毎回、近松と万吉のふたりはお初や徳兵衛など、人形浄瑠璃「曾根崎心中」に登場するひと癖もふた癖もある人々と出会い、さまざまな騒動に巻き込まれていくことに。

そんな日々の中、果たして近松は傑作を書きあげることができるのか

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最後にいいオチで終わった。とてもよかった。まさに、「痛快時代劇」

時代劇なのにメタ発言をする、BGMでちかえもん(松尾スズキさん)が歌う替え歌は昭和の名曲。

青木崇高さんが演じる不孝糖売りの万吉の屈託のないキャラクターで、シリアスなシーンも救われたし、ちかえもんが大ピンチ!の時に颯爽と現れたとき画面越しで「キター!」と歓声をあげたよ。

山崎銀之丞さんの黒田屋は最後の最後まで腹だたしい、憎らしい悪役ぶり。『あさが来た』の親分さん役やっていた人とは思えない。

北村有起哉さんの義太夫節浄瑠璃世界にすうーっと入っていけた(できれば『曽根崎心中』フルでやってほしいくらい!)

 

音楽も作曲家 宮川彬良さんのBGMがすばらしい。ジャズが時代劇に合うなんて!。

クインテット からのファンです。

 

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